岡谷支部
長野県諏訪湖の西岸にある花岡公園の一角、諏訪湖や釜口水門、遠方には岡谷市や八ヶ岳も見渡す小高い場所に、平成10年(1998年)に建設された瀟洒な佇まいの岡谷神殿を擁する岡谷支部があります。
岡谷支部の初代・山岡盛久師は、大正時代に料亭を営んでいる時に、従業員の勧めにより入信。以来、教祖より引き立てられて料亭を神殿に改造し、教師として多くの信徒を導きました。昭和40年(1965年)に初代が逝去し、その後、3代にわたりこの神殿が守られてきたが、老朽化が甚だしく、当時の教主のお言葉により新しい神殿の建設に至った。完成後は新明国上教会の西の拠点として、信徒の研修や地域の活動にも多く利用されています。
花岡公園は、戦国時代には伊那口を押さえる軍事上の要衝であり、一時は武田氏の統治下だったという花岡城の跡を整備した公園で、本丸跡、二の丸跡などが残る五稜郭形式の城跡として貴重な史跡である。また、桜の名所としても知られ、地元の人々の憩いの場ともなっております。
眼下に広がる諏訪湖は、何と言っても県屈指の観光スポットであり、岡谷神殿からほど近い湖畔に遊覧船が発着し、湖畔公園では数々のオブジェの展示、景観を楽しむ広場、噴水のライトアップの演出などがあります。夏には湖上花火大会や天竜川灯籠流しなどのイベントが開催され、冬には湖面が氷結してワカサギ釣りなどが行われます。
一年を通して観光客が訪れる岡谷。神殿はそんな賑わいを静かに見守っております。
祖師谷支部
祖師谷大蔵は、駅を中心に南北に長く連なる商店街が続いています。その商店街はかつて特撮映画で一世を風靡した円谷プロダクションの旧社屋があった事から、『ウルトラマン商店街』と呼ばれております。
桜祭り、花火大会、盆踊りなど、商店街周辺で行われる季節イベントも盛んで、シーズンになると近隣からも多くの人手で賑わいます。刺激的な空気感と長閑な生活感が混在する庶民的な街並みです。
祖師谷支部は、そんな商店街から路地を一本入ったところに位置し、明るいながらも穏やかな雰囲気で、教会支部の中でも歴史があり、建物は昭和初期を感じさせる造りとなっております。また、境内には御心塔も建立されています。特に古くからの信徒さん達の間で、懐古の情をかき立てられると、非常に親しまれてる支部です。
会津支部
福島県会津若松市内、芦ノ牧温泉の南原地区に会津支部はあります。会津鉄道の芦ノ牧温泉駅から国道118号線を10分ほど歩くと見えてきます。
国道沿いには渓谷美と千数百年もの歴史を誇る ”幻の温泉郷” 芦ノ牧温泉をはじめ、幕末動乱の舞台となった白虎隊の名城・鶴ヶ城などの史跡が点在しております。四季折々の美しさで訪れる観光客を魅了しております。
会津支部には古い起源の物語があります。
昭和5年(1930年)、会津在住の佐藤吉造(教師名:吉衆)は行き倒れていた僧侶を助け、教祖の話を聞きました。その後、佐藤家に様々なことが起こり、意を決して教祖おや様を訪ねたところ、「屋敷の守護神・お稲荷様が行き倒れの僧侶であり、ここに導いたのだ」と教えられ、翌日、教師となりました。のちに吉衆の妻キシノも教師になられ、晩年は多くの人々を教え導きました。
昭和35年(1960年)に夫婦の四男・年秋(教師名:盛龍)が教師となり、平成3年(1991年)に佐藤家の一部を改修して神殿を設け、平成5年(1993年)に吉衆の孫にあたる家実子(教師名:実衆)が初代・代表教師となって新明会津支部が誕生しました。地元の人々に大いに親しまれている支部です。